Forte Agentのversion .99fでは「多国語対応」がなされているのですが、日本語対応はきわめて限定的なため、却って出荷時のままや旧版のままの設定では日本語を投稿できないものとなっています。ここでは設定の注意を述べます。Free Agentには当てはまりませんので別の頁を見てください。
やや専門的な補足
なお、筆者はAgentはDeleGateと組で使うことを勧めますが、何らかの事情でそれが能わざるときは、従来DeleGateに頼らなくては難しかったMIMEヘッダーの解読がこの.99f以降ではDeleGateなしでも自動的に(何も設定しなくても)出来るという面もあります。(Free Agentではダメ。) しかし、そうは言ってもMIMEヘッダーのデコード(解読)/エンコード(生成)こそ行ってくれるものの漢字コード変換はしませんので、読む際にはデコードされたサブジェクト等はJISで画面に現れます。ですから(NNTP/DeleGateを使えないのであれば)いっそのこと全部JISで読むのが便利でしょう。(途中でjproxyを使ってSJISに変換しても変換されるのは本文のみ。つまりSJISとJISが混在する。NNTP/DeleGateなら一切をうまく処理してくれるが。) 逆に、書く際は、jproxyを介すのであれ、あるいはNNTP/DeleGateを介するのであれ、Agentの側でMIMEヘッダーを生成してしまうとSJISがそのままMIMEエンコードされて出ていってしまいます。(しかも内容に齟齬してISO-2022-JPというタグ付きで。) ですから書く際には、MIMEヘッダー生成をなしにするか、あるいは(そのままMIMEエンコードされても問題無いよう)はなからJISで書くかになります。
畢竟、AgentにMIMEヘッダーの生成をやらせるか否かは、SJISでAgentに渡してNNTP/DeleGateに変換させるのなら「必ず否」、そうでなくJISで渡すのなら、必ず否というわけではないもののISO-2022-JPのエンコードという点ではどこまで信頼できるか不明なので、無効にしたほうが無難。とにかく他人に読まれてなんぼですから。設定詳細は以下を読んでください。両者の仕組みの違いは別に詳細があります。
設定手順です。これはNNTP/DeleGateを使っているのであれ必要です。さもないと、本人さえ読めない記事を投稿してしまいます。
以上で終わり。
ところで、JISで書かれた記事をAgentから送り出すと
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JPというヘッダーを付けてくれます。
Content-Transfer-Encoding: 7bit
X-Newsreader: Forte Agent .99f/32.299
ただし(proxyで変換することを前提に)SJISでAgentから送り出すと
Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JPとなる。ISO-2022-JP(ここで言うJIS)は7bitが正しい。この誤りはそれほど害はありませんが、NNTP/DeleGateはこの点まで面倒を見て直してくれるので、何とも頼もしい。
Content-Transfer-Encoding: 8bit
しかし英文を投稿する際は英語の設定にすべきです。
なお、WindowsNT 3.51からSJISのままでサーバーないしproxyに送ろうとするとサーバーから「Article is empty」と言われるという原因不明の現象を手元で確認しています。JISなら問題ありません。