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This page is in Japanese, about MView of Albert Chong.

中国文、ハングル、日本文をあなたの手もとのMS-Windowsで読む

日本語版Windowsで中文を読みたい、英語版Windowsでハングルを読みたい、中国語、韓国語、日本語の文章をパソコンで同時に見たい、...といった必要は結構あるでしょう。ご存じのように通常これは出来ません。そこでここでは、何語版のMS Windows 3.1/95であろうと、また何語用のWindows application softwareであろうと、その上で中韓日語(文字)を同時に表示させることが出来るsoftwareを一つ紹介します。

ここでは詳しく述べないが、マイクロソフトが配布している、Inernet Explorerの付加モジュール「Multilanguage Support」も多言語を読むには便利である。一旦インストールしてしまえばMSIE以外のソフトでも利用できる。

そのソフトとは「Super-Software MView」というもの。例えば日本語MS Windows上で「日本語MS Word for Windows」を2つ起動して、片方で中文(繁体or簡体)を見、もう片方でハングルを見る、といったことも出来ます。ただし有名だからここではWordの名を挙げましたが、きれい見るには「ライト」(Windows付属のワープロ)や各種のtext viewerと呼ばれる類のsoftwareの方が宜しい。また全てのapplication softwareでこの便宜が使えるわけでもありません。しかし、MViewは簡易的・その場しのぎのお助けtoolと呼ぶにはずっとよくできたものです。file sizeが小さくfont filesと合わせてもfloppy一枚で持ち歩けるのも便利。インストールなどと大仰なことはなく、Windowsを再起動することもなく、配布ファイルをどこかのdirectoryに展開すれば、即、動的に使用開始・終了できる。一度お試しあれ。

GB、HZ、BIG5、JIS、EUC、SJIS、KSC、UTF7、UTF8等に対応している。

MViewはinternet上で配布されている「shareware」。作者はAlbert Chong氏(mail address不明)でMalaysia在住らしいが筆者は詳しくは知らない。sharewareというのは一般にそのsoftwareの入手と試用は無料だが、継続利用には代金を送るという形態のsoftware(しかし個々のsoftwareによって使用条件は細かくは異なる)。「freeware」とは違う。MViewは5 US dollars。しかしWindowsをインストールし直すと今までのパスワードが無効になってしまう。不便窮まりない。しかも作者のメールアドレスが不明。手紙(snail mail)で交渉の末、筆者は作者からパスワード生成プログラムをもらった^^;

MView 2.0の説明書より引用しておく。

MView is a Microsoft Windows 3.x and Windows 95 integrated software that allows viewing of Chinese, Japanese and Korean characters under Windows. The supported coding types include GB, HZ, BIG5, JIS, EUC, SJIS, KSC, UTF7 and UTF8. MView is distributed as a shareware. It is an inexpensive software with some distinctive features that are not found in other softwares. Auto detect between SJIS and EUC. Auto detect between GB and BIG5. Support non-English Windows (allowed to ignore opaque text, not the best solution, but work on Netscape)


使い方

まず予備知識。日本語Windows 3.1上の日本語ワープロなら、日本語の「SJIS」という文字コード体系を読み書きするように通常作られている(「日本語」は2体系あると覚えておこう)。それ以外、つまり韓国語や、同じ日本語でも「JIS」という体系は通常、意味不明の記号等に化けてしまう。これを文字バケと呼ぶ。この、当該環境では化けてしまった文字を読めるようにするのがMViewである。つまり、先ず利用者として次のことを知る(区別する)必要がある。自分が何語で読みたいかではなく、化けているのが何語(どの文字コード体系)であるか、を。

さて、MViewを起動したらまず、他のところには触らずに「Default」ボタンを押す。読めないものをMViewを使うことで読めるようにしたい、その文字コードをここで指定する。3つ以上が混在するならその内最も頻度の高いものを。「OK」でメインの画面に戻って「Refresh」を押す。もし文字バケを解消したいコード体系が一つなら、あとの操作は要らない。さっきまで化けていた文字は、もう読めるようになっているだろう(上述のようにだめなsoftwareもある。例えば秀丸エディター)。もう一度言うが、指定するのは化けている文字コードである。例えば日本語Windows(つまりSJIS)を使っていて、特定のアプリケーションソフトに限ってJISのままデータを扱いたい場合は、DefaultをJISにする。SJISで読むのだからとSJISにすると...やってみれば分る。なお、対象となるアプリケーションを後で起動してもよい。

3つ以上の文字コード体系を同時に表示させたいのなら、task一覧から個別に値を変えることでそれは可能。例えば日本語Windows(つまり日本語SJIS)で、韓国語を主に、中文BIG 5(台湾)も同時に表示したいのなら、defaultはKorea、そして問題の中文fileを開いているsoftware(例えば日本語Word for Windows)をtask一覧から選んでその値を「setup」からTaiwanに変えて、「Refresh」すればよい(これで3つ同時ということ)。

同じsoftwareを複数起動しているのなら開いている文書のfile nameによって区別できる。

日本語の2体系、SJIS、JISについて。SJIS(Shift JIS、MS漢字コード)はパソコンで通常使われ、JISはinternetで使われると覚えておけば宜しい。ただし、internetで使われる日本語は正しくは「ISO-2022-JP」であり、JIS(やSJIS)に含まれる半角カタカナを含まない。つまりインターネットのメールやニュースではSJISや半角カタカナを使ってはいけない。(相手が読めないだけでなく、他人のシステムに時に重大な障害を及ぼす。) 余談だが日本語は2体系だけでなく他に日本語EUCなどもある。


入手先

最新のversion 2.0 (Windows95OK。Windows 3.1もOK。しかしNT 3.51では機能しません。)
ftp://ftp.fedu.uec.ac.jp/pub/china/software/IFCSS/ms-win/viewer/mview20.zip

 もっと新しい版が出ているもしれません。よってこのリンクはファイルでなくディレクトリを指してあります。サイズの大きい「Normal version」(約2.5MB)と、ファイル名にsuffix「a」を含む小さい「Alternative version」(1.5MB)とがあり、違いは中に入っているフォントファイルの大きさで、Alternative版は一部の文字が入ってません。「Use this alternative version if you are really have limited space to use MView.」とのこと。


最後に

Mviewで可能となるのは、読むだけ。書くことは出来ない。つまり、間違ってもinternetにSJISのニュースやメールを流さないように。

Note:
Super-Software MView is a copyrighted material of Albert Chong.


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